第29節 対熊本戦

4-1
得点 木島、乾、カイオ、乾、マルチネス

第2Cの上位対決を低調なまま終え、勝ち続けるしかなくなったセレッソ。対するは昨年は木島に苦汁をなめさせられた熊本。


この日は仕事が長引き、前半30分すぎからのスタジアム観戦。着いたときはすでに先制されており、ゴール裏のサポたちもどうもフラストレーションがたまっている様子。雰囲気からはかなりまずい試合運びをしているように思ったのだが。


そうこうしているうちに、ハーフカウンターで乾→カイオ→香川→乾とつなぎ、キーパーと1対1となった乾が冷静に決め同点に。その後は両者これといった決定機を作ることなく前半を終えた。


後半も立ち上がりは動きに乏しく、セレッソは前田out、濱田inで4バックへ変更した。前半積極的に走ってきた(と思われる)熊本は後半15分すぎからぱたっと足が止まり、中盤でボールの収まりどころが増えたセレッソが徐々に試合を支配し始める。それでも決定機が作れずにいたところ、乾のシュートのこぼれ球にカイオが詰めて逆転に成功。


その後も流れをつかみきることはできず、なんとか逃げ切りをねらいにいくことになるかと思われたが、それはそれでシーズン序盤の苦しみながらも勝ち点を着実に積み重ねていくスタイルに回帰できたように思え納得してみていられた。


そんなところに濱田のパスに香川スルー、で乾がすばらしいトラップからアウトサイドで流し込みこの試合2点目。ほぼゲームの大勢を決めてくれた。後は試合終了を待つのみ、だったのだが、なんとなんと相手ペナルティエリア正面やや左からのFKをトリックプレイからマルチネスが見事に決めてダメ押しの4点目。ボールをわずかに横に動かしてから相手の壁をまいてのシュートは非常に美しく、マルチネスらしいパワーのあるものではなかったが、なんともうっとりさせられるゴールだった。


この日の試合は結果だけ見れば快勝ではあるのだが、非常に流れの悪かった前半を経て、粘って粘っての勝利だけに価値があるように思える。カイオも復帰後初ゴールを決め、09年型セレッソのいいときの形に戻りつつあるのではないだろうか。これをどんな相手にも続けられるように、着実に戦っていこう。