対甲府(11/8)

唐突に復活。

アウェイ甲府戦をテレビ観戦。
この前の仙台戦で完全終戦を実感したため、
残りの試合は来年に向けたものと理解していた。

しかし。
しかし。
10/30、まさかのモリシ引退発表。

セレッソにとっても残りの試合は単なる消化試合ではなくなった。
とはいえ、自分としてはセレッソというチームに対する信頼は
完全に失っていたし、その思いは11/2の天皇杯敗退を受けて
いっそう強いものとなっていた。

だから前半で甲府に2点リードされても
まったく意外に思わなかったし、
むしろ現在のチームに対してまったく妥当な結果に思えた。

ひとつひっかかったのは、こんな試合するくらいなら
香川くんは中東に残るべきだったんじゃないかってことだけで。

前半2点リードを許した後はセレッソペースで
チャンスを多く作っていたけれど、
それでも本当の決定機とまでは感じられなかった。

後半に入っても試合はセレッソペース。
カウンターから乾のトリッキーなラストパスに反応した
香川くんが冷静にシュートを決め、まずは1点返す。

さらに酒本のコーナーキックを藤本が決め同点に。
しかし、まだまだセレッソが勝つなんて思えない。
いつ決められるんだろ、って思ってた。


思ってたんだけど。
香川くんの逆転ゴールにはほんとうに驚かされた。
決して美しい形ではなかったけれど、
彼自身、そんなに決定力のある選手ではないと思っていたし、
その後ゴール裏へ駆け寄った彼が、ユニをまくったその下には
「8」のユニを着ていたなんて。

前半から、半袖の下に長袖を着ているのが気になってはいた。
練習中の高校生かと。
そして1点決めた後でも彼は、そのユニを見せようとはしなかった。
まだ、まだ、負けているんだと。
そこにあるのは、後になって思えば
「絶対に自分がゴールを決めて、そして勝つんだ」という
強い意志の表れにほかならない。

テレビ画面の前で思わず「マジでか!!!」と叫ぶこと数度。
J1移籍が噂される香川くんだけれど、
モリシが託した「8」を着た姿を、サポに見せつけた以上、
来年も桜のユニで活躍してくれるのだと信じたい。