第8節 岡山戦

4-1
得点:カイオ、乾、香川(*2)、西野

あちゃ、仙台戦まだ書いてなかった。まあ、またあとで。今季2回目の平日ナイター。パワグロには間に合わず、キックオフぎりぎりにスタジアム到着。対戦相手の岡山はJ昇格後、未勝利。こういった相手にやさしさを発揮することが多いセレッソだし、昨季も連勝が続いて調子に乗ってきたところでズルズルと負けだした経験があることから、そろそろ無敗記録止まっちゃうかも、なんて思いながらの観戦だった。


で、予想通り岡山は前線から積極的にプレスを仕掛け、セレッソはボールを楽にキープできる時間が作れない。とはいえ、序盤から長めのフィードも積極的に使って、ぽつぽつとチャンスは作っていたのだが。前半は0-0でもOKかなな雰囲気になりかけた40分。マルチネスのどんぴしゃサイドチェンジをシャケがうまくトラップ。ディフェンスを抜きにかからずにアーリークロスを上げる。これにうまく走り込んだカイオが頭で合わせ、みごとな先制ゴールを上げた。シャケのあの位置から抜ききらずのクロスは昨季までのヤナギを思わせるすばらしいタイミングでのものだった。いつもタテに勝負ばかりでは相手にも読まれるが、いい形のバリエーションが作れてきているのではないか。


しかし先制直後にこぼれ球を拾われてのカウンターから1対2の形を作られ、見ている方からしたら完全に同点弾を観念した決定機を迎えた。が、ジンヒョンが思い切りのいい飛び出しで、シュートを体に当ててからくもコーナーに逃げることができた。あのタイミングで飛び出しても、たいがいは止めきれないのだが、ジンヒョンの飛び出すタイミングの判断が非常によかった。


さらにロスタイムには、カウンターからカイオがドリブル。乾がカイオとクロスした動きで飛び出しスルーパスを受けると、ワンタッチで鮮やかにゴールを決める。これで試合の大勢を決めることができたように思う。しかしカイオと乾がダイアゴナルに動き、交差していく様は鳥肌ものだった。


後半、江添out濱田inで、ハネさんがDFに。これは「もっと点を取ってこい」というレヴィーからのメッセージだったのだろう。しかし全体のバランスをとったポジショニングで、相手のチャンスを未然に防いでくれるボランチ羽田が最終ラインに移ったことで、好手の切り替えにスムースさを失い、セレッソはあまり効果的な交代とはならなかったように感じた。とはいえ、後半開始直後にまたもカウンターから今度は乾→香川のパスで、3点目を奪う。このショートカウンターがしっかり決まり出すとセレッソは本当に強い。


その後は全体的に膠着した時間が続いたものの、前がかりになった岡山からまたもカウンターで香川くんが本日2点目のゴールを上げる。同時にお役ご免となり交代で入ったのが曜一朗。この日の曜はオフェンスでいい形をある程度作っており、また味方からも「そろそろ初ゴールやろ」な感じのパスが出ていた。にもかかわらず決めきれなかったのは、まぁしゃあない。絶対に次があるから、それまで気持ちを切らさず研鑽してほしい。しかしディフェンスではコケを思わすゆったりぶり。なんせ攻撃から守備への切り替えが遅く、しかも走らない。特に今季に入ってから、乾くんがボールを失ったときなど、全力で走るところを何度も見ているだけに、曜のディフェンスに関しては大きな不満を覚えた。


その後、シャケのペナ内での不用意なファールでPKを与え、無失点で試合を終えることはかなわなかった。この後半の内容はレヴィーにとってかなり不満だったようで、試合後インタビューでもいっさい笑顔を見せなかった。


しかしサポからすれば、この試合はカイオ-乾-香川の1トップ2シャドーが流動的に絡んだ攻撃が幾度となく見られ、ディフェンスも積極的に試合に関与する、何とも楽しい今季のベストゲームだったように思える。後半に関してバランスを崩したのは、むしろレヴィー自身の采配に原因があるだろうし、とはいえこの先の連戦を考えれば控え選手は積極的に使ってもらいたいしで、考え直してみてもやはりすばらしいゲームだった。岡山も昇格組とはいえ、チームとしてのオーガナイズが進んでおり、決して見下せるような相手ではなかった。だからこそこの快勝にはついつい浮かれたくもなるのだが、週末には難敵札幌がホームの地で待ち受けている。気を抜かずに1試合1試合戦い続けていくしかない。