第16節 対熊本戦

3-0
得点　マルチネス、西澤、オウン

苦手な熊本だが、セレッソキラーになりかけていた木島は不在。なんとしても勝ちたい試合だったが、カイオ離脱以降、攻撃がしっくりいかない流れはこの日も変わらず。0-0、あるいは終盤にカウンター食らっての0-1もあるかなあという雰囲気の中。

この日も悪い流れを一変させてくれたのが西澤の存在だった。アキ投入で善戦に落ち着きができ、マルチネスのすばらしいターンからのミドルで先制。マルのターンが決まったのは、前節右足で決めたゴールが効いていたのではないだろうか。左足でキープ→DFがコースを切る→右足で持ち直す→DFは右足でのシュートも警戒してコースを切る→ターンで振り切られる→左足でミドル。そんな流れだったはず。この数試合のマルチネスの鬼神のごとき働きぶりはまったくもって圧巻。

先制すると流れは一変。攻撃陣に流動性が生まれ、乾の突破から落ち着いたラストパスを西澤がかんたんに決め、試合を決定づけた。西澤のシュートはたしかにイージーだったが、あそこまで走り込んだ後でイージーなシュートを外す、といったシーンを散々見てきただけに、イージーなシュートをイージーに決める選手は本当に貴重だ。

その後もシンジのすばらしいカウンターからオウンゴールが生まれ、終わってみればセレッソの完勝だった。西澤投入後の変化を見るに付け、彼の状態が万全であればと感じずにいられない。小松が依然としてチームにフィットしていないのも心配事項。とはいえ、苦手な相手にアウェイで完勝は気持ちいい。こうやって苦手を少しずつつぶしていって、その先にJ2のタイトルをつかんでから、昇格といきたい。