第17節 福岡戦

4-1
得点 、大久保、乾、乾、乾


J2はこの試合でようやく1巡目終了。これをあと2回しないといけないんだから、先はまだまだ長い。地味に相性の悪い福岡だったが、相手のイヤなところをついてくる久藤ちゃんは負傷中。


前半は正直福岡の積極的なプレスに戸惑い、押され気味の展開。決定的なカウンターを何度か受けたが、バーにも助けられなんとか先制点を許さない。FM長居でもいわれていたが、右サイドの平島がいまいち押し上げられず、サイドで機転を作ることができていなかった。そんな中でも前半40分すぎに香川くんのすばらしいスルーパスにラインぎりぎりで反応した乾がハーフボレーを決め、いい時間帯に先制点を奪うことができた。


これでいい流れを作れればよかったのだが、カウンター気味に小松がボールを持ち、シュートまで持っていこうとしたところでボールを奪われ逆カウンターに。イヤな取られ方をしたのだが、自陣ゴールまでの距離はまだ遠かった。にもかかわらず、あっさりと大久保の突破を許し同点に追いつかれてしまう。その後も決定機はさほど作れていなかったのだが、今年のセレッソが去年までと違うところはベンチに大エース、西澤が控えているところ。


またもや彼が試合の流れを一気に変え、マル→西澤→香川のうっとりするような流れから乾が抜け出し、勝ち越しに成功した。さらに福岡守備陣のミスもあり、乾の裏を取る動きから2点連取。この日の乾は、これまで散々オフサイドを取られたスペースの動きがすばらしく、また決定機をことごとく決めることで、それほどセレッソ寄りでなかった試合を、あっさりと決めてしまった。


個人的にはセレッソ在籍時にイヤというほど見てきた、吉田の直接タッチラインを割るゴールキックも見られ(いい加減改善されてもいいはずなんだが)、大満足。久々にほくほく顔で家路につくことができた。それにつけても西澤の偉大さよ。彼の後に期待されたFWたちが大成できずにいるのも、ある程度しかたないと思わせられるほど、やはり彼はすばらしい。この偉大なポストプレイヤーが桜色のユニフォームを身にまといピッチに立つ姿が見られるだけで、スタジアムに行く勝ちが十二分にあると感じられるのだ。