第31節 対札幌戦

3-0
得点 マルチネス、香川、香川


今季のベストゲーム、と言っていいんではないだろうか。こんな試合が見たかった。


苦手の札幌を相手に久々の無失点での勝利。試合後ゴール裏へやって来る選手たちを見ていても、ハネやエゾのテンションがいつもより明らかに高く、DF陣はこれまでたとえ勝っていても問題点をしっかり認識していたことが感じられた。


もちろんキックオフ直後のピンチを決められていればまったく違ったゲームになっていたのだろうが、とはいえジンヒョンの絶妙なタイミングでの飛び出しもすばらしく、1発退場の苦い経験を生かしてくれたこともうれしい。


中盤でマルがダニルソンにほぼ完全に勝っていたことで、15分以降は安定したゲーム運びをすることができた。後半の苦しい時間帯もシャケ、石神の両サイドがしっかりとディフェンスし、追加点がほしい時間帯にカイオのすばらしい浮き球パスから香川くんが冷静に決め、完全に試合を決めることができた。


試合後のヒーローインタビュー、キャプテン・ハネケンは単独首位にまったく浮かれたところを見せずにいたのも何とも頼もしい。そう、まだ何も決まっていない、目標は51節を終えたときに順位表の1番上にいること。これが鹿島出身ならではの「勝者のメンタリティ」ってやつなのだろうか。


前節の無惨な敗戦から一転してすばらしいゲームを見せてくれたイレブンに拍手。後はこれを継続してできるようになるだけだ。セレッソにはそれが一番難しいんだろうけども。


それからそれから、同時刻に行われていたクラブユース選手権決勝、みごとユースっ子たちが結果を出してくれました。本当におめでとう。君たちがトップチームで力となってくれることを心待ちにしています。