第36節 対熊本戦

2-0
得点 カイオ、香川


水戸戦で途中交代したマルが全治2ヵ月の重傷で離脱。根本的に異なるチームとしての構築を迫られながら迎えたアウェイ熊本戦。マルの位置に入ったのは鹿島からレンタルで獲得した船山だった。


熊本はセレッソが苦手とする木島、さらにベテラン藤田がベンチスタート。キックオフ直後、前線から積極的にプレスをかけてくる熊本に対し、ボールを落ち着けて回すことができなかったが、DFからのロングボールにカイオ、香川が走り込み熊本DFと競り合う形に。カイオが判断よくダイアゴナルに走り込み、シンジがヘディングで落としたボールを冷静にシュートし、意外なほどあっさりと先制できた。


その後も失点した熊本が落ち着かずセレッソペースになり、決定機をなんどか作る。守備が安定しないセレッソはなんとしてもこの時間帯に追加点がほしかったが決めきれず、1点リードで前半を終える。チャンスを逃したカイオはなんともくやしそう。


後半、熊本は藤田を投入し2トップに変更。流れを持っていかれるかと思ったが、セレッソも落ち着いた試合運び。ペナ内まで何度も持っていくが、どうしても追加点をあげることができない。終盤にカウンターから同点に追いつかれる最悪のパターンが頭をよぎり始めた時間帯、ドリブルで持ち込んだヒラジがペナ内で福王に倒されPKゲット。これをシンジが決め待望の追加点を得ることができた。


守備が決定的に崩されることもなく試合を終え、マル不在という大きな不安をはねのけ、勝ち点3を得ることができた。とはいえ、香川・乾のコンビネーションがいまいちかみ合わず、中盤で大きなスペースを与えてくれた熊本に助けられた試合であったことも確か。船山はシンプルにボールをさばき無難なできではあったが、決定的な仕事ができるようになるにはまだまだ時間がかかりそう。とにかく辛抱強く戦い続けていくしかないように思う。