第35節 対水戸戦

0-1
得点 高崎


高崎の「崎」の字ってこれでよかったんでしたっけ、とか思いながら、いやー、負けてしまった。ホームでは湘南戦での逆転負け以来となる敗戦。失点につながったクロのミスは、マル負傷によるアクシデントとはいえ、ある程度のミスは織り込み済みの起用なはずなので、あまり責めたらいかんかなと。


調子のいい2トップを相手に1失点ですましたDF陣はまあ合格かな、と。で、無得点の試合もいつ以来かなあ、とかなり久しぶりだったわけですが、押してる時間に決めきれずカウンターで失点くらうというありがちな展開だったわけで。当然そういうこともあるだろうと読めるはずのありがちな展開に、まんまとはまりこんでしまう我が軍の弱さばかりが身にしみる敗戦ではありました。


あの選手があのシーンでもう少しあんなプレイをしてくれたら、とか悔やむ材料が少なすぎる。てことは単純に弱いから負けたんだろうなあと思うわけで、なんとも気持ちの持っていき方に困る。


J2は上位4チームが勝ち点1差にひしめく超団子状態になってしまった。残り16試合という短くもあり、長くもあるリーグ戦、具体的にどうするのがベターなのかいまいちわからないんだけれども、なんとか調子を持ち直してもらいたい。


しっかし最終戦、12月のアウェイ鳥栖戦を見に行きたくなる展開だけはカンベン、と思っていたものの、多分行かなきゃならなくなるんだろうなあ。セレッソの勝負弱さを甘く見たらいかんな、うん。

 第34節 対横浜戦

2-2
得点 カイオ、八田、難波、小松


ホームでヴェルディ、仙台に連勝と調子を上げてきた横浜。ここで勝ってこそ前節ドローの価値が高まる試合だったのだが結果は連続ドロー。
南津守で前日練習を見学した際は雰囲気も非常によく期待していただけに、残念なゲームになってしまった。


アゴの出場停止で久しぶりのスタメンとなった前田。その影響が大きかったとも思えないのだが、2試合連続の2失点ということでこれでは勝ち点3を得るのは難しくなってしまう。


カイオ、小松の2トップが機能しだしただけに、香川、乾の2シャドーの得点が止まっているところは気がかりだ。やはりセレッソが活躍してこそ、チームのムードが上がってくる。


次は順位を5位に上げてきている水戸が相手のホームゲーム。次こそ勝たないと、なんとかドローを続けてきた意味がなくなってしまうよ!

 第33節 福岡戦

2-2
得点 久藤、田中、小松×2


黒部、久藤、宮原、吉田とスタメンに元セレッソ組がずらり並んだアビスパとのアウェイゲーム。そしてその元セレッソ組にしてやられてしまった。特に久藤のゲームを見る眼はたしかで、改めて06年の降格は彼の離脱が大きな一因であることを実感させられた。


とはいえこの試合、去年までなら負けパターンだったわけで、例によってリードされると選手全体が浮き足立つセレッソではあったのだが、久々小松の2得点でなんとか勝ち点1を得ることができた。ようやくカイオがフル出場できるようになってきたことで、小松を1トップで使わずにすむようになったことが大きいように見える。この形がしっかり機能するようになれば、攻撃のバリエーションがさらに増えるだろう。

 第32節 草津戦

1-0
得点 カイオ


仕事を強引に切り上げてなんとかキックオフ前にスタジアム到着。でも草津の選手紹介には間に合わなかった…。草津・田中に思いの丈を込めてブーイングしなければならなかったのだが。試合近くになって、サポの不穏な空気を鎮めたいのか、カイオと草津サポの心温まるやりとりや、カイオのコメントが出されたりしていたけど、それとこれとは話が別で、やっぱり田中にはこちらの気持ちを伝えたかったわけで。


で、カイオ大爆発を願った試合はあまりうまい具合に運べず、後半になんとかクロスからの1点で逃げ切り。とはいえ、セレッソらしからぬ1-0のスコアでの勝利はすなおにうれしい。


ようやく守備がある程度戦えるようになってきたので、後はぽっかり空いた裏のスペースを好き放題使われての間抜けな失点機の数を減らしてもらいたい。


にしても、現地ではカイオのゴール、ほとんど触ってないように見えたけど、映像で確認したらあれは絶妙なタイミングで絶妙なタッチのかなりスーパーなゴールだったのね。やっぱりカイオすごいわ。

 第31節 対札幌戦

3-0
得点 マルチネス、香川、香川


今季のベストゲーム、と言っていいんではないだろうか。こんな試合が見たかった。


苦手の札幌を相手に久々の無失点での勝利。試合後ゴール裏へやって来る選手たちを見ていても、ハネやエゾのテンションがいつもより明らかに高く、DF陣はこれまでたとえ勝っていても問題点をしっかり認識していたことが感じられた。


もちろんキックオフ直後のピンチを決められていればまったく違ったゲームになっていたのだろうが、とはいえジンヒョンの絶妙なタイミングでの飛び出しもすばらしく、1発退場の苦い経験を生かしてくれたこともうれしい。


中盤でマルがダニルソンにほぼ完全に勝っていたことで、15分以降は安定したゲーム運びをすることができた。後半の苦しい時間帯もシャケ、石神の両サイドがしっかりとディフェンスし、追加点がほしい時間帯にカイオのすばらしい浮き球パスから香川くんが冷静に決め、完全に試合を決めることができた。


試合後のヒーローインタビュー、キャプテン・ハネケンは単独首位にまったく浮かれたところを見せずにいたのも何とも頼もしい。そう、まだ何も決まっていない、目標は51節を終えたときに順位表の1番上にいること。これが鹿島出身ならではの「勝者のメンタリティ」ってやつなのだろうか。


前節の無惨な敗戦から一転してすばらしいゲームを見せてくれたイレブンに拍手。後はこれを継続してできるようになるだけだ。セレッソにはそれが一番難しいんだろうけども。


それからそれから、同時刻に行われていたクラブユース選手権決勝、みごとユースっ子たちが結果を出してくれました。本当におめでとう。君たちがトップチームで力となってくれることを心待ちにしています。

 第30節 対岐阜戦

1-2
得点 石神、嶋田、佐藤

あまりに不甲斐ない敗戦。テレビ観戦なのでえらそうなことは言えないんだけど、大雨の中現地参戦していたサポは浮かばれないよな、ほんと。


セレッソは雨が苦手、これはクルピが言いだしたように思うんだけど、だったらそれはそれで雨の中での戦い方をしないと。ハーフタイムコメントの「雨は関係ない」というのを聞いて軽く絶望。


後半のかなり時間が進んでいい加減グラウンドコンディションも把握してないといけない時間帯でのエゾのあまりに軽率なバックパスかっさらわれ、であきれ笑い。追い込まれた展開でのテンパりぶりが見てる方に伝わってくるプレイぶりは、雨は関係なしにいつもどおり、と。


誰のプレイが悪いとか、もっと気持ちを見せろとかではなく、普通にがんばって普通に負けているので、なおさらやるせなさが募る。現在の順位とか関係なく、やっぱセレッソ弱いよ。

 第29節 対熊本戦

4-1
得点 木島、乾、カイオ、乾、マルチネス

第2Cの上位対決を低調なまま終え、勝ち続けるしかなくなったセレッソ。対するは昨年は木島に苦汁をなめさせられた熊本。


この日は仕事が長引き、前半30分すぎからのスタジアム観戦。着いたときはすでに先制されており、ゴール裏のサポたちもどうもフラストレーションがたまっている様子。雰囲気からはかなりまずい試合運びをしているように思ったのだが。


そうこうしているうちに、ハーフカウンターで乾→カイオ→香川→乾とつなぎ、キーパーと1対1となった乾が冷静に決め同点に。その後は両者これといった決定機を作ることなく前半を終えた。


後半も立ち上がりは動きに乏しく、セレッソは前田out、濱田inで4バックへ変更した。前半積極的に走ってきた(と思われる)熊本は後半15分すぎからぱたっと足が止まり、中盤でボールの収まりどころが増えたセレッソが徐々に試合を支配し始める。それでも決定機が作れずにいたところ、乾のシュートのこぼれ球にカイオが詰めて逆転に成功。


その後も流れをつかみきることはできず、なんとか逃げ切りをねらいにいくことになるかと思われたが、それはそれでシーズン序盤の苦しみながらも勝ち点を着実に積み重ねていくスタイルに回帰できたように思え納得してみていられた。


そんなところに濱田のパスに香川スルー、で乾がすばらしいトラップからアウトサイドで流し込みこの試合2点目。ほぼゲームの大勢を決めてくれた。後は試合終了を待つのみ、だったのだが、なんとなんと相手ペナルティエリア正面やや左からのFKをトリックプレイからマルチネスが見事に決めてダメ押しの4点目。ボールをわずかに横に動かしてから相手の壁をまいてのシュートは非常に美しく、マルチネスらしいパワーのあるものではなかったが、なんともうっとりさせられるゴールだった。


この日の試合は結果だけ見れば快勝ではあるのだが、非常に流れの悪かった前半を経て、粘って粘っての勝利だけに価値があるように思える。カイオも復帰後初ゴールを決め、09年型セレッソのいいときの形に戻りつつあるのではないだろうか。これをどんな相手にも続けられるように、着実に戦っていこう。